あなたは輪行のやり方が分からなかったり、どのように練習すれば良いか悩んだりしていませんか?そのようなあなたのために輪行の方法を徹底的に解説した記事を用意しました。写真をたくさん用意して、初心者の方が悩みやすいことを解説しました。
この記事を読めば、輪行の不安なことや疑問点のほとんどが解決するはずです。輪行に必要なものや輪行で訪れることができるサイクリングコースも紹介している記事もあるのでご一読ください。

目次
輪行をしてサイクリングに出かける前に
まずは、輪行をして実際に小旅行やサイクリングに出かける前にやっておいて欲しいことや知っておいた方が良いことを紹介します。
必ず輪行の練習を自宅でしよう!

輪行の練習を1度は必ず家で行ってから当日の輪行旅行を迎えてください。
実は、輪行はとても簡単です。しかし、初めての場合はどうしても調べながらになるので時間がかかってしまいます。そのため、当日駅で調べながら輪行するとせっかくの旅の予定が狂ってしまう可能性もあります。スマートに輪行を完了させるためにも是非、自宅で練習をしてみてください。
自宅で輪行を練習する際には、部屋の下にダンボールなどを敷いて練習してみてください。そこまでスペースも取らずに練習できますよ。
練習するべきことは2点です。1つ目は、組み立てられている自転車を分解して輪行袋に詰め込む方法です。そして、忘れがちな2つ目は、輪行袋から取り出して再度自転車を組み立てるまでをしっかりと練習してください。
たまに、自宅で輪行袋に詰め込み、それを当日駅まで持っていき、到着地で初めて自転車を組み立てるという方がいますが、組み立てることも1度は練習をしておくべきでしょう。
- 初めての場合は必ず自宅で輪行のやり方を練習しましょう
- 練習では、ロードバイクの分解と組み立ての両方を練習しましょう
心配しないで!ロードバイクは分解しても全く問題なし!

買ったばかりの新しいロードバイクを自分で分解することに不安を感じていませんか?
実は私は最初少し不安でした。せっかく専門店で細かな箇所まで調整をしてくださったロードバイクを壊してもとに戻すことができなくなってしまうのではないかと心配でした。
しかし、輪行においてロードバイクを分解すると言っても、特殊な工具を使うわけでもないですし、細かな調整が狂ってしまうこともほぼないです。輪行でロードバイクを分解するのは、基本的に前輪と後輪のみです。前輪と後輪は簡単なレバーで取り付けられているので、外しても何の問題がありません。
何も心配しないで、輪行に挑戦してみてください!
- ロードバイクを分解しても簡単にもとに戻せるので安心してください
輪行のやり方を徹底解説【大量写真付き】
それでは、1つ1つの手順を詳しく見ていきましょう。最初に練習する時は、この記事を手元に見ながら、写真と見比べながら練習するのがおすすめです。
輪行をする場所を確保する

ほとんどの場合は、愛車のロードバイクで自走をして駅まで向かいます。まず、駅に到着したら輪行をする場所を確保します。
この時に考慮した方が良い点をまとめてみました。
- 人通りが少なく、周りの迷惑にならない場所
- 点字ブロックなどは絶対に遮らない
- 広くて、なるべく平らな場所
- 夏などは日陰の場所がおすすめ
- なるべく輪行する場所から駅のプラットフォームまでが近い場所
点字ブロックや周りの人に迷惑をかけない場所というのは必ず考慮をして場所を選びましょう。特に最初の頃は、輪行に時間がかかってしまうこともあると思うので、気をつけましょう。
それ以外の点に関しては、輪行をしやすくなるためのテクニックです。特に最後のプラットフォームまでの距離が短いというのは、体力を温存するためにも重要です。それなりの重量があるロードバイクを持って、駅の中を歩き回るのは大変です。そのため、改札やプラットフォームへ近い駅の出口付近で輪行をする場所を探すと良いでしょう。
- 適切な輪行する場所を選ぶことは重要です
- 特に初心者の頃は、周りの人に迷惑がかからないように人が少ない場所を選びましょう
- 慣れてきたら、輪行がしやすい場所が分かってくるはずです
サイコンやボトルなどを必要に応じて外す

輪行する場所を確保したら、次にロードバイクに付いているボトルやサイコンなどを外しましょう。
サイコンやセンサーなど高価で繊細な機械は気になる方は外したほうが良いでしょう。私はいつも外して電車で移動中は自分で携帯をしています。
ボトルはロードバイクのフレームサイズにより外すべきかどうかが別れます。ハンドルを曲げてボトルが干渉しなければ、外す必要がないこともあります。しかし、必ずボトルの中の液体は捨てておきましょう。輪行中に漏れてしまうと悲惨な旅になってしまいます。もし、捨てたくない場合はサイコンなどと一緒に携帯しておくのがおすすめです。
どのパーツを外して携帯するかなどを把握しておくためにも、家での輪行の練習は重要ですよ。
- サイコンやセンサーなどは外しておいた方が安全
- ボトルやフレームバッグはロードバイクのサイズにより外すかどうかが別れる
- 何を携帯すべきかどうかを把握しておくためにも、家で輪行の練習はしておくべき
最初のステップ!後輪を外す
いよいよ、ロードバイクの後輪を外します。
後輪を外す前に、ギアの場所を変更します。後輪を外す時には、ギアを「アウタートップ」にします。アウタートップは、一番重いギアの状態ですね。下記の写真のような状態です。

ギアをアウタートップにするのは、後輪を外しやすくするためです。ギアがローに入っていると、チェーンが引っかかりやすくなり、少し後輪を外す時に手間取ります。一度後輪を外してみるとイメージが付きやすいと思います。
次にリムブレーキの場合はブレーキパッドを緩めます。これもホイールが引っかかってしまうのを防ぐためです。
そして、クイックレバーを緩めます。とても固い場合もありますが、思いっきり力をいれても問題ありません。一度緩めてしまえば、次回以降は簡単に外せるはずなので、頑張りましょう。ここで特にクイックレバーをくるくると回す必要はないですよ。

ここまでで、後輪が外れる状態になりました。この状態で、後輪を片手で地面に抑えます。そして、サドルを持ってサドルを上に引き上げましょう。そうするとフレームと後輪の連結が解けます。チェーンが引っかかっていると思うので、前後に軽く動かして外してください。
なるべく後輪を外す時にはチェーンに触らない方が残りのサイクリングを快適に過ごせますが、慣れるまではしょうがないでしょう。慣れてくるとチェーンにほぼ触らずにサクッと外せるようになりますよ。また、日々のチェーンをきれいにしておくことも輪行時のストレスを軽減してくれます。

- ギアは「アウタートップ」にする
- リムブレーキの場合はブレーキパッドを広げる
- クイックレバーを緩める
- 片手で後輪を抑えながら、もう一方の手でサドルを上に持ち上げると後輪が外れる
後輪の次は前輪を外す
後輪を外し終わったら、次に前輪を外しましょう。前輪は後輪に比べてとても簡単ですよ。
まずは作業がしやすいように後輪を外した後は、自転車を逆さまにしてください。ちょうど後輪編の一番最後の写真のようにですね。
前輪も後輪と同じ用にリムブレーキの場合は、ブレーキパッドを広げてください。ブレーキパッドを広げることにより、スムーズに外すことができます。
そして、クイックレバーをまた緩めます。前輪の場合は緩めた後にくるくるとレバーを回してさらに緩めましょう。こうしないと、引っ掛かりがあり前輪を取ることができません。

この状態になったら前輪を外しましょう。自転車を逆さにして、この状態であれば、単に前輪を持ち上げれば外すことが出来ます。チェーンとの干渉もないので本当に簡単です。

- 前輪を外すのは簡単です
- 後輪を外したら自転車を裏返します
- リムブレーキの場合はブレーキパッドを広げる
- クイックレバーを緩めて、くるくると回す
- この状態で、前輪を上に持ち上げれば簡単に外れます
自立させるためリアエンド金具を取り付ける
ここまでで、前輪と後輪が外れました。次にやることはリアエンド金具を取り付けることです。リアエンド金具を取り付けると、自転車を縦に置くことができるようになります。
リアエンド金具を付ける最初のステップは、ギアを「ロー」に入れてください。リアギアの一番軽いギアですね。こうすることにより、チェーンが真っ直ぐになりリアエンド金具を取り付けるのが簡単になります。

このようにギアを調整したら、リアエンド金具を準備します。まずは、リアエンド金具の棒を取り外してチェーンの間に差し込みます。写真のような状態にしてください。


写真のようにリアエンド金具を通したら、後ろに引っ張り元のクイックレバーが合った場所に固定します。この時にフレームと水平になるようにするとちょうど良く立ちます。もし、バランスが悪いようだったらリアエンド金具の角度を調整しましょう。

リアエンド金具を付けると写真のようにロードバイクを自立させることができます。ちょうどこの状態で輪行袋に収納をしていきます。

- リアエンド金具を取り付けるとロードバイクば自立します
- 輪行の一番の難関かもしれません
傷などが付かないように自転車の保護をする
そして、自転車を輪行袋に入れる前に自転車を保護します。チェーンとの接触などで傷が付いたりするのを防ぎます。

自転車を保護する箇所はいくつかあります。またディスクブレーキかリムブレーキかによっても多少変わってきます。
私の場合は、写真のようにフレームの1箇所にフレームカバーをかけます。また、スプロケットにカバーを付けます。この2箇所のみです。他にもチェーンカバーなどを取り付ける方もいらっしゃいますが、私の場合は荷物が増えることを避けるためにこのようになっています。気になる方は、自転車を保護するグッズを探してみてください。
もし、あなたのロードバイクがディスクブレーキの場合は、ブレーキパッドにパッドスペーサーを挟むのを忘れないでください。ディスクブレーキは、ディスクが付いていない時にブレーキを間違って効かせてしまうと、そのパッドが元に戻らなくなる危険性があります。それを防ぐためのパッドスペーサーです。
- どれだけ自分のロードバイクを傷から守りたいかにより保護する場所を決める
- ディスクブレーキの際には、パッドスペーサーを必ず用意しよう
前輪と後輪をフレームに縛り付ける
次は、前輪と後輪も輪行袋に入れやすいように、バンドでホイールとフレームを縛り付けます。
バンドでとめる場所は3箇所あります。まず最初にフレームの上部の部分を固定しましょう。バンド自体は、輪行袋を購入した際に付属していることがほとんどです。

2つ目の箇所は、エンド金具付近です。

最後の3つ目は、サドル付近です。

このように3箇所をとめたら緩みなどを調整して完了です。1度縛り付けた後に全体的に再度縛り直すと、よりしっかりと固定されます。

このようにロードバイクをエンド金具で自立させ、ホイールも取り付けるとかなり安定すると思います。グラグラすると電車の中などでストレスになるので、しっかりと安定していることを確認しましょう。何度も輪行をしているとコツが分かってくると思います。
- ホイールとロードバイクをバンドで固定する
- 最低3箇所、しっかりと縛り付けると安定する
- バンドは輪行袋に付属しています
輪行袋の肩紐を通し、ロードバイクを収納して完了!
最後に輪行袋にロードバイクを収納しましょう。この時に重要なのが肩紐の調整です。

まず最初に輪行袋を写真のように広げてください。サドル側かリアエンド金具側か分かりやすいように説明が印刷されている場合があります。

輪行袋を広げたらロードバイクをその上に置きましょう。ガイドがある場合は、その通りに置いてください。

次に忘れがちなのが、ボトムブラケットに輪行袋の肩紐を取り付けます。取り付けたら、もう片方側を輪行袋の穴に通しましょう。輪行袋には肩紐を通すために穴が空いてます。ハンドル側にあるので探してみてください。

最後に肩紐をハンドル側に写真のように通します。これにより、肩紐のボトムブラケットとハンドルの2箇所により輪行袋を肩紐により持ち上げることができます。

ここまで来たら、後は輪行袋を上に上げてロードバイクをすべて包みましょう。電車の中などに持ち込む際には、ロードバイクの全てをしっかりと見えなくするのがルールです。ハンドルなどが外に出ている状態にならないようにしましょう。
- 輪行袋を広げて、ロードバイクをその上に置きます
- 肩紐をボトムブラケットに取り付け、穴に通し、もう片方をハンドル部分に取り付けます
- 全体を輪行袋でしっかりと包み完了!
輪行のやり方を徹底解説のまとめ
輪行のやり方、徹底解説はいかがでしたでしょうか?たくさんの写真を用いて細かな部分も解説させていただきました。初めて家で練習する際に、この記事を片手に輪行に挑戦してみてください。
初めて輪行をする方がスムーズに輪行ができる助けになれていれば幸いです。